公開: 2022年9月17日
更新: 2022年9月17日
今から約7万年前、現在のインドネシアに在ったトバ火山が大噴火をしました。この噴火で、火山灰は上空3,000メートルから10,000メールに達し、数年間に渡って太陽からの光を遮りました。このため、地上の動植物が絶滅の危機にさらされました。我々人類の祖先も、食料がとれなくなったために、約10万人いた人類も絶滅寸前の状態でした。
この危機を乗り越えるために、人類の祖先は、お互いに協力して生きるようになり、食物を争って戦うよりも、互いに分け与えるようになったと考えられています。その結果、男性の男性ホルモンであるテストステロンの分泌が減り、目の上のふくらみが減ったとされています。現在でも人間の遺伝子には、多様性が少ない理由は、この時数万人にまで減った祖先が、現在の我々の直接の祖先になったからであると考えられています。
NHK コズミック フロント☆NEXT、「人類絶滅寸前! 超巨大噴火」、2018年8月2日放送(BS)